おいしそうな他人のお弁当

隣の芝生は青い、とはよく言ったものです。
最近、人のお弁当がおいしそうに見えて仕方ありません。
具だくさんで、彩りも良くて、私の茶色いお弁当とは大違いです。

私の会社の同僚はほとんどがお弁当派です。
というのも、会社が住宅地の真ん中にあるので、近くにコンビニも何もないんです。
一番近くて歩いて20分くらいかかる牛丼屋なので、お弁当を持ってこないとちょっと大変です。
お昼休みは交代で取るのですが、たまに誰かと一緒になります。
みんな、お母さんとかお嫁さんが作ってくれるみたいで、本当においしそうなお弁当を持ってきています。
自分で作っているのは、独身である私ともう一人の女性社員くらいなんです。
そのもう一人の女性社員とお弁当の話をした時に、その方はこう言っていました。
「自分で食べるものだから、ついつい手を抜いちゃうんですよねー」
その言葉に、心から共感してしまいました。
誰かのために作るならまだしも、自分で作って自分で食べるものなので、食べれれば何でもいいやって思っちゃうんです。
まあ、世間からしたら面倒くさがり屋の言い訳にしか聞こえないと思いますが・・・。
あまり他人のお弁当をじろじろ見るのは失礼だとは思いますが、みんなのお弁当があんまり素晴らしいのでどうしてもチラ見してしまいます。
「お弁当おいしそうですね!奥さんが作ってくれてるんですか?」とか聞くと、だいたいは「いやいや、昨夜の残り物ばっかりですよー」と謙遜されますが・・・。
残り物でも何でもいいから、おいしいお弁当が食べたいです。
じゃあ自分で作ればいいじゃん、って話なんですけど、自分のためのお弁当に労力を使うことがどうしてもできないぐうたらな私。
仕事をしているうちは、茶色いお弁当で我慢することになりそうです。

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