肉好きが一変ベジタリアンに
1年ほど前に、世界の酪農の実情についてのある著書を読んで以来、ベジタリアンになった友人がいます。
私はその本を読んでおらず、話で聞いただけで詳しい内容については知りませんが、とにかく本にショックを受けて肉や魚を食べなくなりました。
それ以前は、一緒に食事に行けば、彼は必ず肉料理を選んでいたので、ベジタリアン生活も長続きしないだろうと思っていたんですけれど、すでに1年が経とうとしています。
その上、彼は最近ではタバコもお酒も飲まなくなったそうです。
1つの本をきっかけに、ここまで彼の生活が一変したのにはびっくりです。
でも、身体の調子はとても良いそうで、ちょっとぽっちゃりしていた身体も締まったので、彼にとっては全てがよい方向に働いているみたいです。
人って、強烈なきっかけがあれば、あっという間に変われるのですね。
結婚してガラリと人格が変わる方もいれば、お子さんの誕生がきっかけとなる方もいます。
どちらでも構わないのですが、一般的には結婚すれば落ち着くと言われますよね。
逆に落ち着いていない大人って、何なんだと思ってしまうのですが、いかがなものでしょうか。
買い物嫌いだった彼が結婚を機にショッピング大好きになって、ハマり過ぎて家計が大変だとか、極端な変わり身は困っちゃいますけど、それをうまくコントロール出来るのは、奥さんしかいないですからね。
他人を批判せず自分の価値観を大切に
以前の私は、随分几帳面で気難しい性格だったような気がする。
何でもかんでもいちゃもんをつけるような性格ではないのだが、筋が通らない事やずるいことは絶対に許せないような人間だった。
これが男であれば、サムライのようで魅力的なのだろうが、女性となるとそうも言えなくなる。
ただ、私を非常に高く評価してくれる上司がいたのも事実。
信頼されていることがよく伝わってきた。
やはり、人間の価値感は色々あるようだ。
ところが年齢を重ねて生活環境も変わった今、私の中でもずいぶん変化が起きている。
昔ほどこだわりはないし、人のやることに興味がなくなっているのだ。
それよりも、自分がどう生きたいのかどういう人間になりたいのかが気になる。
自分が少しでも理想の自分に近づける方が嬉しいのだ。
他人のことを批判することなどどうでも良い。
このように思うようになった理由は色々考えられる。
中でも、人は皆それぞれの真実を持っていて、全てが正しいと思えるようになったことが大きいのかもしれない。
皆、どんな価値観であってもどんな考え方をしていても、自分が正しいと思っているということ。
それが正しいかどうか分からないが、いずれにしても人からの批判は耳障りの他の何物でもあるまい。
そこを、グリグリとほじるよりも、自分に焦点を当てて考えた方がより建設的であるように思う。
人生は限られている。
時間は無限ではない。
自分の正義は、あくまでも自分の心の中だけで振りかざすことにしよう。
ただ、自分だけはそれに刃向わないでやっていきたい。
益々女性らしくない人間になりそうだが、それもまた良いだろう。