最近の私の相撲観戦

私には毎年6回楽しみがある。
それというのも、大相撲観戦である。
2ヶ月にいっぺん場所中の2週間の間は、相撲を楽しみに生きているといっても過言ではない。

2ヶ月にいっぺんというスタンスは結構便利なもので、ああそろそろ仕事にも疲れてきたからリフレッシュしたいというころを見計らったようにやってくるから不思議なものだ。
一年という月日の流れのなかにも張りが生まれる。
あまり飲みにも出歩いていないなどの、金銭的に余裕がある月には国技館なんかまで足を運んで生で観戦する。
本当は桝席を陣取って、お土産の焼き鳥を食べながら観たいところだが、いかんせん桝席までの余裕はない。
従って自動的に、椅子席の下から2番目くらいの安いところになるわけだが、それだって毎回毎回というわけにはいかない。
それで、結局はテレビの前を陣取って、ということになるのだが、贔屓の力士が増えるごとに最近では観戦自体が苦痛になってきた。
応援している力士が負けやしないか最初から最後まではらはらしどうしなのだ。
負けてまた世間から手厳しいことを言われるのではないか、それで悲しい思いをするのではないか。
もしそんなことで世間に嫌気がさして、相撲がいやになってしまわないか。
ああ、それだけれども力士に対してこんな心配をすること自体失礼なことではないか。
そんなことまで気を揉んでしまって仕様がない。
そんな訳で、今は平日もっぱらインターネットで結果を確認する。
テレビ観戦するのは極力土日だけにしている。
相撲好きとしてはあるまじき行為ではあるが、取り組みを実際に見てしまうともう心配で心配で仕方ないから、心を鬼にしてなまじ観ないことにしたのだ。
それで今場所は、なんとか心の平静を保っている次第である。

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