年賀状
子どもが生まれると決まって年賀状作成作業が忙しくなる。
もともとがいろいろと凝ってしまう性質なので、勝手に自分で「やらなければならない」と追い込んでいるだけなのだが。
最近の風潮はメールやSNSで送る年賀状が主流だったので、結婚報告を兼ねて出席者以外にきちんとした年賀状を送った以来、毎年数枚程度の作成で済んでいたのだが、出産報告を兼ねると、それはもう膨大な枚数になるのである。
業者に頼めばいいのだが、そこは私の悪い性格で、オリジナリティを求めてしまうこだわりを発揮してしまい、PCの無料ソフトでせっせと作成を頑張った。
フォーマルver.から友人向けのくだけたものまで、計4種類もかなりこったデザインで作成した。
迷ったのが、宛名書きだ。
手書きとなると、育児をしながらのかなり無謀な挑戦になるのだが、PC印刷だと味気なくて、結局頑張ることにしてしまった。
とんだ力仕事並みの年末行事になってしまった。
果たして、この年賀状への作成の労働対価は、結果として見合うものになるのだろうか。
ネットで簡単に手配した方が、もしかするとコストパフォーマンスは上なのかも知れない。
ハンドメイドが見直されていると言うが、何でもがハンドメイドが良いというのではない。
そこは、効率というか、時間や仕上がりやコストなどとのトレードオフだろう。
トレードオフを常に考えている人は、あまりいそうにないが。
十二月と年賀状
毎年、十二月になると私はとある問題に悩まされることとなります。
それは親戚に呼び出されるということです。
師走なのだから無理もないのではないか、と思われるかもしれませんが年末年始の挨拶とは別件なのです。
実はここ数年、毎年十二月になるとパソコンでの年賀状の作り方を従姉や叔母に教えていたのです。
というのも数年前に老齢ながらパソコンにも秀でていた祖父がなくなり、祖父が担当していたパソコンでの年賀状つくりを従姉や叔母が引き継ぎました。
しかし祖父と違って従姉たちはあまりパソコンが得意ではなく、そこで私にお鉢が回ってきたというわけです。
数年前にあたる祖父が亡くなった翌年、年賀状ソフトの動かし方を教えてくれるように頼まれたときは無理もないことだと思い素直に教えました。
しかしその後も十二月になるたびに教えてくれるように連絡が入るのです。
幼いころからお世話になっている従姉や叔母なので、それでも嫌な顔をせずに駆けつけています。
もちろん実際嫌ではないのですが、一方で師走でもあり個人的な用事も多く従姉の家を訪れる時間を作るのには中々骨がおれるものです。
なので毎年の十二月になると戦々恐々としていたものですが、なんと去年は連絡がありませんでした。
ついに従姉たちが動作をマスターしたのか、それとも年賀状を手書きに変えたのかは分かりませんがとにかくホッとしました。
しかし人間というのは不思議なもので毎年同じような生活を送っていると、面倒事でもなくなってしまうとどこか拍子抜けしてしまうものなのですね。