暑かったサイクリング
自転車で遠出したのは、最長は北向きに往復約80kmでした。
普通は電車で片道約40分、乗車賃約600円かかる所に自転車で行ってみたらどうか、行ってみました。
良く覚えていませんがお昼前には出発していたと思います。
車が多い道は走り難いし、北へ北へ行けば良いと思って走っているうち、住宅地の迷路に入りました。
地名は知っているのでそこを越せばもっと北に出る、と思っているのです。
地図は持っているけれども背中のリュックの中だし、地図に載っていない所だったりするのです。
暑い季節だったので、出発した時は晴曇りの好天気だと思っていたものの、段々汗だくになり、お腹は空くし、ギアチェーンがあっても上り坂は辛くなったので降りて押して上り、食料品が置いてあるマーケットが見えたら、エネルギー補給の飲み物を買って一休みして日陰で地図を見たり人に道を聞きました。
そして、どの道をどう行ったか解りませんが、兎に角、片道約40km離れた所に行きました。
出発する時は、途中で引き返してもいい位の気持ちでいたのですが、1時間も2時間も走ると、『もう少し行ってから、もう少し行ってから。』で、目的地までの距離の半分以上行ったら、『ここまで来たら、ここまで来たんだから・・・。』を繰り返して、到着です。
それで、その時の行き先の最北端で何をしたかと言うと、当時はそこにあった大型書店でその時何か気になっていた物を探すのに30分程いて、早々に自転車で帰途に付きました。
帰りは陽も弱まり、行きに比べてずっと楽でしたので片道の時間も短縮できました。
その頃は、今いる場所を地図表示できる携帯を持っていなかったけれど、今は道に迷ったら場所を確かめられるから便利ですね。
早朝サイクリングと非日常感
お祭りやイベントが楽しいのは、その内容だけではなくお祭り自体が持つ非日常感も要因であると考えます。
当たり前の日常から僅かの間だけ解き放たれることで、当たり前が当たり前でないことに楽しさを覚えるのです。
分かりやすい例を挙げるならば、夏祭りのときなどの歩行者天国などが分かりやすいでしょう。
普段自動車が通っている車道を普通に歩行出来ることに楽しさを覚えたことがある方は少なからずおられると思います。
しかし実はこのような非日常感というのはやろうと思えば意外と簡単に感じられるものなのです。
もちろんお祭りやイベントは年に決められた回数しか開催されず、そのこと自体が非日常感を高めている要因でもあります。
しかし日常と違うということは、単に毎日の時間によっても感じられることなのです。
例えば、日中外を出歩けば多くの車や人に出会うことでしょう。
しかし当たり前ではありますが深夜や早朝ともなると途端にそれらの姿は見かけなくなります。
もちろんほとんどの人が眠っているからですが、そんな時間に外を出歩いてみると普段は人が大勢いる場所が静かなことに驚くでしょう。
特に都会なら尚更です。
実は私は子どもの頃に早朝サイクリングが趣味だったことがありました。
当時に上記のようなことを理屈で分かっていたわけではありませんでしたが、その非日常感を楽しんでいたのは事実であります。
流石に今ではそんな趣味を持つ余裕も時間もありませんが、早朝のあの非日常感は今思い出してもワクワクさせてくれるものなのです。